2015.12.12~13 ミツカルツアーlong ver. まちなかコース@栃木市 に参加しました

参加プログラム:ミツカルツアー Long ver.まちなか編 2回目

report:プログラム参加者

 

前回のツアーで「小商い」と「ライフイベント」の2つのチームにわかれ、ここ栃木市で何ができるかを話し合ってから早1ヶ月。仕事や学業の合間に連絡をとりあいながら、この日までたくさんの準備をしてきました。

 

協力してくださるカップルをモデルに、栃木市の地域資源を活用した婚前写真撮影会や祝いの品を開発する「ライフイベントチーム」。

 

まちなかにある空きビルを掃除し、1日限りのイベントを実施することになった「小商いチーム」。

 

ここからは、それぞれのチームごとに過ごした2日間をレポートいたします。

 

ライフイベントチームの取り組み

 

ライフイベントチームの2日間+αの活動報告です!

 

1日目は、Yさんカップルの婚前記念写真の撮影を行いました。

 

最初に私たちが向かったのは、「蔵の街を着物で歩き隊」の謳い文句で活動されている、『八重桜の会』でした。そちらでは、Yさんカップルを素敵な着物姿に変身させていただきました。

 

特にYさんは、おばあさまの代から継承してきた着物を身に付け、可愛らしいそのお姿には、パートナーさんも惚れ惚れしていました。

 

おふたりの仲睦まじい様子を見た八重桜の会の皆さんは、「栃木を愛し、文化を知り、伝承していこうとしている若者がいることはとても嬉しい。そんな方々の力になれたらなと思う」と目を細めていらっしゃいました。

 

 

さて、次はいよいよ撮影です。

 

カメラマンの小林さんと、それをアシスタントするWebデザイナーの山田さんは、栃木と東京の2拠点で活躍する方々です。

 

Yさんカップルの晴れ姿をフィルムに収めるべく、体を張って頑張っていらっしゃいました。時には、クスッと笑ってしまうようなポーズや、照れてしまうくらいかっこいいポーズを提案されていて、現場は笑いの絶えない和やかなムードでした。

 

主な場所としては、旧栃木市役所・横山郷土館・幸来橋など、栃木市ゆかりのある場所で撮影をしました。私が個人的に良いなと思ったのは、Yさんが以前実際に勤務されていた旧栃木市役所での撮影です。

 

他県出身のパートナーさんに対し、「私ね、この机に座ってて、それからここで作業をしてて…懐かしいなぁ」と喜々として語るYさんの姿はとても良い表情をしており、彼女の特別な思い入れを感じる場所でした。

 

 

2日目の活動は、お二人の結婚祝いとして贈る、リングピローの企画立案を行いました。

 

ただのリングピローではなく、栃木にゆかりのあるもので作りたい!と思った私は、11月中旬、大波さんとともに、渡良瀬エコビレッジで活動する町田さんを訪れました。

 

そこでは町田さんに教えてもらい、和綿の収穫をさせていただきました。畑一面に広がる土のにおいは心地よく、気づけば夢中で和綿を摘んでいる自分がいました。「和綿の良さをたくさんの人に使ってもらいたい。知るだけではなく、使って実感してもらいたい。」と目を輝かせる町田さんの言葉から、栃木の明るい未来を感じました。

 

以上が、ライフプランチームの活動報告です。今後の課題は、栃木らしさを感じるリングピローを完成させることです。ご夫婦の思い出の品にしていただけるよう尽力したいと思います。

 

(report:栃木県出身 大学生 佐山遥香)

 

小商いチームの取り組み

 

小商いチームは、栃木市の魅力を再発見する1日限定イベント「1DAY ONLY TOUR&SHOP」を開催しました。

 

中心部で空きビルとなっていた旧スギエ化粧品ビルをキレイに掃除して、1日限定でビルを開放。プチショップやワークショップ体験、まち歩きツアーといった参加者の得意技を活かした「小商い」に取り組みました。

イベント詳細はこちら

 

栃木市を守る人を巡るツアー

 

栃木市は蔵の街と呼ばれるように歴史ある建物が点在する街だが、そういった古い建物を改修してグッズショップにする方、放置されたままだった古民家を再生して保存する方、色々な人がこの町を守っていることがわかりました。

 

ぜひたくさんの人に気付いて欲しい!と思い、1日だけのツアーを通して栃木市の魅力を再発見して参加者と一緒に地図にまとめる企画をしました。

 

 

ツアーをやってみると、参加された方の中には若い人々が多く、活気あふれる雰囲気となりました。そういった新しい風ばかりではなく、長く店舗を開いている毛塚紙店の和紙を地図の台紙に使うことで新しいものと昔から続くものとの融合ができたのは貴重なことではないかと思います。

 

企画者のうち栃木市出身者は、そんな栃木市の魅力を改めて伝えることができたし、栃木市について知らない歴史などを勉強できたのでよい機会でした。同じく企画者で唯一の県外出身の者も栃木市の魅力を部外者なりに伝えることができて充実した一日でした。

 

これからも栃木をただ好きというだけでなく、ここのこんなところが好きと栃木市の情報をこれからも多く知っていき、そしてどうしたら良くなるかまで考えていけるようになりたいです。

(report:東京都在住 会社員 小川聡志、神奈川県在住 大学生 毛塚春和)

 

 

ミニアルバム作り

 

「みんなが出来ることを掛け合わせてみたら何が生まれるかな」

 

はじまりは、NIPPA米の田中さんの何気ない提案からでした。

 

バックグラウンドが全く違う私達。「一斉のせい!」の掛け声で各自「出来ること」をポストイットに書き出して出来たテーマが「栃木市の隠れたもの、いいモノ、いいトコロを探して栃木市を再発見する」。

 

ワークショップでは、参加者がまち歩きツアーを通して発見したものをお土産にできるよう、スクラップブッキングでミニアルバム作りを実施しました。

 

 

小江戸ブランドのテーマカラー朱・水・藍の3色をメインに、表紙には毛塚紙店の和紙を使用。

 

素敵な和紙の中から好きな柄を選び、写真を貼り、世界に1つだけの栃木市の思い出が詰まったミニアルバムが完成しました!

 

(report:東京都在住 会社員 中村美紀)

 

耳飾りショップ

 

このツアーで出会った栃木市の方々の素材で、アクセサリーを作ってみたい。

 

そう思い、NIPPA米の田中さん、有機野菜をつくっている縫村さん、毛塚紙店さんにご協力いただき、稲穂や人参の葉、友禅染の和紙などを使いピアスとイヤリングを製作しました。

 

素材が主役になるよう、できるだけシンプルなデザインを心がけました。

 

また、アクセサリーの背景に生産者さんの人柄や出来上がるまでのストーリーを感じてもらえたら嬉しいなあと、ご協力くださった方々との心に残っている言葉を文にして商品の隣に並べました。

 

 

当日は、たくさんの方に見ていただき「野菜がアクセサリーになるなんて!」と驚かれたり「稲穂が耳に揺れるの可愛いね。」と楽しんでいただけたり、皆さんの反応が大きな収穫で、眠気も疲れも吹っ飛びました。

 

出会いから生まれるものづくり、得るものが多く興奮しました。これから栃木県の全市町村で耳飾りを作っていきたいなあと思っています。

 

(report:東京都在住 会社員 藤田友里奈)

 

それぞれが栃木市で見たもの、感じたものを表現し、形にしたこれらの取り組み。

 

外と内が交じり合うことで生まれる化学反応が、そこには確かにありました。

 

また今回のツアーは、それだけに留まらず、1日目の夜にはゲストを招いての勉強会と、2日目の最期には、栃木市のみなさんへ活動報告会を実施しました。

 

地域を編集する

 

1日目の夜に実施した勉強会には、「つなぐ、つくる、つたえる」をテーマにコミュニティデザインにまつわることを紹介しているウェブメディア、「マチノコト」のモリジュンヤ氏と工藤瑞穂氏を招き、今、地域で起きている全国の事例や地域での情報発信についてお話いただきました。

 

全国の豊富な事例をベースに地域が元気になるポイントや、「地域を編集する」情報発信の仕方など、これから実際に地域で活動していく中で、貴重な学びになりました。

 

これまでの取り組みとこれから

 

ツアーの最期は、これまでの活動内容を地域のみなさんや協力してくださった方への報告タイムです。

 

写真を交えつつ活動を振り返り、参加者のみなさんの感じたこと、栃木の魅力などを発表しました。また最期には、参加者全員から「これからのアクション」の発表もあり、それぞれの特技や個性を活かして、栃木市そして地方で起こしたい魅力的なアクションプランが披露されました。

 

ここまでいたったのも、快くご協力してくださった栃木市で活動するみなさんと受入してくださったマチナカプロジェクトのみなさんのおかげです。ありがとうございました。

 

 

興味をもって足を踏み入れた地方への扉。この小さな1歩が、地方も参加者自身もワクワクする大きな1歩につながるよう今後もみなさんと一緒に走っていきます。

 

ツアー最期は2月6日土曜日13:30~です。ここでこれまで得たこと、感じたことの集大成を報告します。ぜひお時間ある方は、ご参加ください。

 

ツアー報告会「あなたのローカル見つかりましたか?」詳細はこちら