2016.9.16 栃木の仕掛け人たちのユニークな取り組みを知り、交流できるトークイベント「あなたのローカル、見つけませんか。」

先週のしごとバ-「とちぎに行き来しナイト」に引き続き、トークイベント「あなたのローカル、見つけませんか。」を開催しました。会場は、鶯谷から5分の場所にある「SOOO!ドラマチック」。

 

今回も満員御礼!栃木に縁のある人もいれば、縁はないけどローカルに興味がある人もいたりと、色んな出会いが生まれる夜になりました。

 

 

まずは、栃木県地域振興課の三村友宏さんより主催者挨拶と、事務局であるとちぎユースサポーターズネットワークの古河大輔より今回のイベントの流れを説明させて頂きました。

 

 

そして、さっそく緊張をほぐすためアイスブレイクタイム!

 

近くの人と自己紹介し合いながら、お互いの栃木とのつながりや興味ごとに話が盛り上がっていました。参加者同士、栃木というキーワードで繋がっているのでとにかく話が尽きない様子でした。

 

 

みんなの緊張がほぐれて、どんな人が来ているのか知れたところで、今回の「はじまりのローカルコンパスって何?」「どんなことができるの?」ということを、プロジェクト担当の古河より説明をさせて頂きました。

 

そして、江口晋太朗さんよりキースピーチとして「ローカルからはじまる、これからのコト」についてお話し頂きました。

 

 

ここで話に出たのが、地域にいる「土の人」と「風の人」のこと。

 

土の人とは、その地域に根付いていて受け継いでいく人のことをいい、風の人とは一か所に定住せず、地方と都市をまたいで活動し、風を運び、起こす人のことを言うそうです。もちろん、地域には「土の人」も大事ですが、新しい視点や発想を取り入れる「風の人」の存在が必要。

 

コンパスに興味を持つ皆さんは、きっと自分たちを「風の人」にあてはめたのではないでしょうか。

 

 

そして、栃木の仕掛け人紹介に移り、受入団体の栃木市のマチナカプロジェクトの大波さんと、ヒジノワcafe&space(通称:ヒジノワ)の簑田さんから、取組みついてお話を伺いました。

 

まずは、栃木市のマチナカプロジェクトの大波さん。

 

栃木市の高校に通っていた時、通学路にある歴史ある街並みに魅了されたのがきっかけ。大学卒業後すぐに栃木市に戻り、地元で働きたいとUターンしてきた仲間とともに、マチナカプロジェクトを立ち上げる。街にある空き家や空き店舗をリノベーションし、多様な人を巻き込み利活用している話についていくつかの事例をご紹介いただきました。

 

 

続いて益子町のヒジノワcafe&space(通称:ヒジノワ)の簑田さんの話が続きます。

 

2009年に益子町で開催されたアートイベントの祭り「Earth Art Festa 土祭(ひじさい)」がきっかけとなり、有志が集まって結成したヒジノワ。活動においてあえて大変な道を選ぶようなユニークな人たちの存在も語られながら、リノベーションによって展示会場を作っていく活動や地域の交流が紹介されました。

 

 

そして個人トークの最後として、東京都と沖縄の二拠点の生活実験者である編集者/バーテンダーの大見謝将伍さんの話が始まります。

 

「メディア・場・カクテルづくり」を通じて、人と人、人と領域、人と地域を"まぜる"ための活動を行っている大見謝さん。

 

「東京に住んでいるからこそ、地域に対して強みがある」という言葉に代表されるように、都会にいながらにして、沖縄を中心とした各地域との関係を持っているという、まさにコンパスの目指すライフスタイルに皆さん聞き入っている様子でした。

 

 

各々の個人のゲストトーク・仕掛け人の活動紹介が終わった後は、江口さんをモデレーターに4人でのトークセッションに。

 

江口さんの「皆さんそれぞれ活動の場を持っている、そのことからの喜怒哀楽は?」や「活動のモチベーションは?」という問いかけに対し、「モチベーションはやりたいことを楽しむ」を筆頭に3人それぞれ、本当にいい顔をして「楽しい・楽しさ」という言葉を何度も聞くことができました。「地域をどうにかしたい」という義務感や使命感からではなく、活動を自分が楽しんでいる、その結果地域での活動を広げていっているという様子が言葉から伝わってきました。

 

 

トークセッション後はプロジェクト交流セッションです。

 

名前は堅いですが「江口さんと大見謝さんにローカルについて/マチナカプロジェクト・ヒジノワさんにそれぞれのプロジェクトについて/コンパスの中の人(事務局スタッフ)にコンパスについて」それぞれ参加者の方々とゲストや仕掛け人が話をするざっくばらんな質問タイムです。今までは演者として話をしていたゲストたちと直接話ができる時間だけあって皆さん興味津々、いろいろな質問が飛び交います。

 

最後はそのままの流れで参加者同士、思い思いの話に花を咲かせる交流タイムへ。栃木市と益子町を中心とした食べ物・飲み物に舌鼓を打ちながら、イベントは締めくくりとなりました。

 

 

参加者の皆さん、お疲れ様でした!そしてゲストの江口さん、大見謝さん、仕掛け人の大波さんと簑田さんもありがとうございます!今回のトークイベントを持っていよいよ2年目となるコンパスもはじまり、10月からはいよいよメインプログラム「\もっととちぎ/ひととまちとつながる旅」が始まります。本日の仕掛け人お二人らが地域ナビゲーターとなり、地域で生まれているローカルストーリーを体験。そしてたくさんの「ひと」「もの」「こと」につながっていきます。

 

このレポートの最後に、読んでくださっている皆さんにも当日のイベントのタイトルにもなっているこの言葉をかけさせてもらい締めくくりたいと思います。

 

皆さんもコンパスで「あなたのローカル、見つけませんか?」