「里山の自然の美しさには腰を抜かすほどでした」
日本だけでなく世界各地へ足を運び自然ガイドとしても働いてきた市貝町観光協会の久松 信介さんは、市貝町に出会ったときのことをこう語ってくれました。
今年のはじまりのローカルコンパスでは、そんな豊かな自然と田舎の暮らしを体験しに、芳賀郡の市貝町を訪れます。町を案内してくれるのは先述の久松さんと、2017年の10月から市貝町の地域おこし協力隊になって働くフォトグラファーの柴 美幸さんの2名。
はじまりのローカルコンパスは、都内から気軽に行き来できる近さの栃木県が主催となって、地方との接点を持ってみたい人に新しいことを始めるきっかけを届けています。
過去には、栃木市や益子町、那須町など栃木県内各地を舞台としたツアーを実施。4年目になる2018年は市貝町で1泊2日、下野市では1泊2日×2回のツアープログラムが予定されています。
市貝町のツアーテーマは「小さい町で、小さい楽しみをつくる」
美しい田舎で生きる小さな暮らしの良さを感じてみませんか?
まだ地方に住むには早いと思っている人も、ときどき帰るふるさとのような場所として関わりを持ってみませんか?
自分が気持ちいい、楽しいを優先してもらいたい
市貝町のツアーで関わる大きなイベントが、久松さんと柴さんが中心となって実行委員スタイルで進めている「いってみっぺハロウィンパーティー」です。
昼間は仮装パーティーが行われるほか、体験ブースや手作りのクラフトショップ、地元の飲食店が並ぶマルシェが開催され、夜には芝生に転がって映画を見られる屋外上映会「原っぱシアター」まである、内容盛りだくさんのイベントです。
マルシェでおいしいものを食べたり、ショッピングを楽しんだりというのはもちろん、パーティー運営のお手伝いを通して市貝の人々に触れ、イベント運営の魅力も味わえるようにサポートしてくれます。
「自分がどういった事で楽しくなれるのか、気持ちがいいと感じるのかを発見して頂きたいです」
原っぱシアターは柴さんが市貝町に来てから生まれたイベントで、今回で2回目の開催。
美しい自然に惹かれて移り住み、このようなイベントを手がける柴さんにとって、市貝町での時間はさぞや充実しているのかと思いますが、暮らしはじめはネガティブなギャップもあったそうです。
好きになって住み始めた町を嫌いになりたくなかった
柴さんが市貝町に来たばかりのころは、日が沈むと仕事は終わりになり、夜遊ぶようなところもなく、暇でしょうがない。やることがないのでつまらなかったと言います。
ただ、自分で気にいって訪れた町だからこそ、嫌いになりたくない。つまらないなら自分で楽しみを作り出すしかない。という思いが柴さんの活動の出発点になっているそう。
自分なりの楽しみを見つけることが、地方暮らしを楽しくするコツなのでしょう。
地方と関わってみたいけれどなにから始めたらいいのかわからない人は、柴さんの活動を手伝ってみるなかで、自分の好きが見つかるかもしれませんよ。
柴さんは現在、市貝町の写真ストック作りや、古民家を図書館にするプロジェクト、町の魅力を泊まって味わえるようなゲストハウス作りなどを行っています。
私と一緒に働きたい方は、市貝町への移住がおすすめです
町の人がなにをするにしても協力的で、どんどん動いてくれるのが、市貝町の魅力だと柴さんは言います。
"なにかを始めてみたい"そんな人は市貝町へ、そして柴さんに会いに来てくださいね。
同じように「困っていることがあれば力になってくれる」「田舎ならではの優しさが残っている」ことが市貝町の良いところだと、久松さんも話してくれました。
「”余ったから”と言って、美味しい野菜をいただく時が楽しいですね」
そんな市貝町の素敵な日常に触れて、田舎に住むとはどういうことか感じられるのが、ツアー2日目に予定されている「サシバの里の縁側めぐり」です。
縁側では気取らずのびのびと過ごしてください
縁側めぐりは、市貝町に点在する古民家を訪ね歩いて、お茶菓子を食べながら縁側でのひとときを過ごせる催しもの。市貝町ののんびりとした暮らしの様子を感じるのにピッタリのイベントとなっています。
「華美なおもてなしをしない、等身大の田舎を感じていただけます」という久松さん。
田舎のおじいちゃんおばあちゃんのお家に遊びに行くような、「こんな田舎がいいな」と誰もが思うような、ふるさと像そのままの空気を感じられるでしょう。都会に住む人が憧れるような田舎の風景を堪能できますよ。
久松さんが市貝町に来て特に感動したのが、美しい里山の風景。以前勤務していた新潟の里山公園と比べても、それをはるかに凌駕する整った山々を見て、「日本に生きた里山が残ってたんだ」と涙が出そうになったとのこと。
どれほどの里山かは、ツアー中の里山散策の時間に感じていただければ幸いです。
既に久松さんと柴さんの2人にとって、大切な場所となっている市貝町。
それぞれに市貝町はどんなところですか? と伺うと
久松さん「適度なバランスでいるために欠かせない場所」
柴さん「市貝町をこれから秘密基地にしていく予定です」
と、それぞれの答えを返してくれました。
自宅が茨城県結城市の市街地にある久松さんにとっては、日々農村に触れられる大切にしたい場所であり、町の中で暮らす柴さんにとっては、これからさまざまな楽しみを生む大事な遊び場と言えるようです。
2人と同じように、あなたも市貝町を新たなふるさとにしてみませんか?
はじまりのローカルコンパスのツアーでは、参加者が町の人と触れ合い、新しい取り組みが生まれることも珍しくありません。その町に遊びに行くのが楽しみになったという人もいます。
移住をゴールと捉えるだけではない、自分なりの距離感で地域と付き合うヒントを用意しながら、スタッフ一同、今年の出会いを楽しみにしています。
ツアーのお申込みはこちらから
■10/13(土)-14(日)@栃木県・市貝町
暮らしとしごとをめぐる旅 #05 「小さいまちで、小さい楽しみをつくる編」
詳細:https://www.hajimari-local.jp/event/18short05/
■10/20(土)〜全3回@東京都/栃木県・下野市
ひととまちとつながる旅 「"笑い× 地域の資源"で賑わいをつくる」
詳細:https://www.hajimari-local.jp/event/18long/
コメントをお書きください