【レポート】ましこのひとと地域とつながる旅~自分の風景を益子につくる 後半レポート

こんにちは!はじまりのローカルコンパス運営チームです。

今回は、2019年9月28日に実施した「ましこのひとと地域とつながる旅」第一回に続き、11月9〜10日に行われた第二回の様子をご紹介。 益子の人々とつながりながら、チームコンパスのメンバーがどんな風に「自分の風景」をつくっていったのかをレポートします!

 

◆ツアー内容の詳細については、こちらを御覧ください

 

 

【1日目】地域と人を感じ、つながる時間

 

今回も、第一回と同様に益子駅に集結してくれたコンパスツアーメンバー。

 

オリエンテーションで2日間のプログラムをチェックしたら、さっそく活動スタートです!

今回のツアーは、益子にある土地をより楽しく活用しようと立ち上がった「道祖土里山秘密基地計画(さやど さとやま ひみつきち けいかく)」の実践編。 みんなで“これからの里山”をつくっていく地域参加型プログラムです。

 

1日目のこの日は、益子の人たちとの関わりから、里山の暮らしを聞いて知るプログラム。まずは、焼き物のまち・益子の中心地でもある、益子焼窯元共販センターへと車で向かいます。

 

 

益子焼窯元共販センターは、年に2回開催される益子陶器市でも、最も賑わうエリアに位置します。

益子観光といえば、このあたりでのお買い物や陶芸体験が王道ですが、もちろんコンパスツアーはひと味もふた味もちがいます。

 

前回の益子コンパスツアーでもおなじみの地域ナビゲーターのお2人、陶芸家&移住コーディネーターの鈴木恵深さんと、益子出身のwebクリエイター大塚康宏さんによる案内で、今回の活動フィールドである道祖土(さやど)エリア周辺を散策します。

 

 

のどかな小道や、益子を代表するセレクトショップ&カフェ「スターネット」のそばを通って、益子焼窯元「清窯」二代目である陶芸家の大塚一弘さんの工房へ。

 

 

ここで、大塚一弘さんに益子での暮らしと陶芸のお仕事についてお話を伺いました。

焼き物のまちならではの大塚さんのお話に、メンバーからも質問が飛び交います。

仕事への向き合い方や新しいプロダクトが生まれるきっかけ、地域の方々との関係性のことなど、様々なエピソードを交えてお話くださいました。

お話の後は、今では数少なくなったという登り窯を見せてもらいました。

【益子焼窯元「清窯」二代目 大塚一弘さんについてはこちらもチェック】

 >>益子町移住・定住ワンストップサイト「ましこの暮らし」

 


そうこうしているうちに、気づけばお昼の時間。

 

大塚一弘さんの工房から更に山間部に向かい、次の目的地へ。

 

 

森の中に突如として出現したのは、カレーとコーヒーのお店「& GARDEN(アンドガーデン)益子本店」です。 ここは、代表を務める佐藤勇介さんが、なんと30歳のときに貯めたお金で買った山。

友人たちと共にほぼすべてをDIYした自由な空間に、都心部に暮らすメンバーは興味津々でした。

 

お店はここだけではなく、宇都宮の支店やキッチンカーでのイベント出店など栃木県内幅広く活動されています。

【& GARDEN 佐藤勇介さんについてはこちらもチェック】

 >>益子町移住・定住ワンストップサイト「ましこの暮らし」

 

 

こだわりのチキンカレーライスや美味しいコーヒーをいただき、おなかいっぱい。

そして、佐藤さんたちのお話を聞き、DIY欲も高まってきたところで…?

 

 

メインイベントとも言える「道祖土里山秘密基地計画」の舞台、大塚康宏さん所有の竹林へ。

益子を拠点に若者による地域の森林を守る活動を行っている「NPO法人トチギ環境未来基地」の塚本さんにアドバイスいただき、1日目のこの日はひたすらに竹を切っていきます。

 

 

生長の早い竹は、放って置くとすぐに背丈が高くなってしまい、里山の生態系を脅かすこともあるそう。

そんな事態を避けるためにも、人の手による整備が里山には必要なのです。

 

 

みんなで楽しみながらやれば、作業もあっという間! 竹切りや草むしりも、童心に帰った気持ちで取り組むことができました。

 

ひと仕事を終えたあとは、宿泊先となる「フォレスト・イン益子」にチェックイン。

 

 

近代的なデザインの建物は、陶器市の時期にはすぐに満室になってしまうほど人気だそう。 ロフト付きの室内も広々として快適でした。

 

そして夜は、前回のコンパスツアーでも最後に訪れた地域のコミュニティスペース「ヒジノワ」へ。

 

 

益子在住の陶芸家さんやカフェのオーナー、また前回「風景遠足」をコーディネートしてくださった廣瀬俊介さん、「ましこのうた」を手掛けた編集者の簑田理香さんなども集まってきてくださり、にぎやかな交流会となりました。

 

ボードゲームをしたり、地域のあり方や他愛もない会話に花が咲いたり…あたたかな雰囲気の中、夜は更けていったのでした。

 

【2日目】流しそうめんで、本気の里山遊び

 

この日は、「道祖土里山秘密基地計画」実践の日。

昨日整備したばかりの竹林に到着した一行は、みんなで念入りにラジオ体操をします。

 

 

なにしろこの2日目は、ほぼ一日じゅう体を動かす予定なのです。

何をするかというと…?

 

\切った竹を使って「本気の流しそうめん」をやっちゃいます/

 

前日に分担した、竹チーム・モニュメント作成チーム・調理チームに分かれ、さっそく作業に取り掛かります。

 

 

こちらは、流しそうめんの本体を作る竹チーム。

 

 

そしてこちらは、橋のたもとに飾る焼き物のモニュメント制作チーム。

 

 

食材の調達や、そうめんのつけ汁を作る調理チームも。

 

それぞれが協力しあい、和気あいあいとした雰囲気で作業が進んでいきます。

そして、お昼を過ぎた頃になると…?

 

じゃーん!

 

 

全てイチからつくった、本気の流しそうめんセットが完成です!

 

一生懸命働いたからこそ、みんなお腹もペコペコ。

仲良く並んで、「いただきま〜す!」

 

 

ちょっと季節はずれだけど、本格的な竹を使った流しそうめんに、大人の本気の遊び心を感じました…!

 

益子の粘土でつくったモニュメントも上出来!

 

 

粘土を乾燥させて、陶芸家としても活動している鈴木さんが後日焼き上げてくれます。

 「焼き上がったらみんなにお知らせしますね!」という鈴木さんの言葉に完成を待ちわびながら、パシャリ。

 

無事に流しそうめんも成功して、お腹もいっぱいになったところで、2日間のコンパスツアーも終盤に差し掛かってきました。

 

 

最後に訪れたのは、2016年にできたばかりの「道の駅ましこ」。

 

店内に並ぶ益子ゆかりの品々を見たり買ったりしたあとは、この場所をお借りして、これまでの活動の振り返りタイムです。

 

益子での2日間で感じたこと、これからやってみたいことなどを一人一枚ずつ、画用紙に書いて発表してもらいました。

 

 

全2回のツアーで、心の距離も縮まったメンバーたち。

終了時には、まるで長い間一緒に活動してきたような一体感がありました。

 

プログラム自体はこれで終了ですが、「地域と人」としての関係性はこれからも続いていきます。

 

「今度また遊びに来ますね!」

「来年は里山バーベキューしましょう!」

などといった会話が最後には自然と交わされていたのが、とても意味のあることだと感じました。

 

 

もちろん、「道祖土里山秘密基地計画」も続行中。

そしてはじまりのローカルコンパスでは、今後も地域や人とつながるイベントを開催予定です。

 

 

ツアー参加をきっかけに「チームコンパス」になってくれたみなさんも、興味を持ってくださっているみなさんもぜひ、一緒につながりをつくっていきましょう!

 

最後に恒例の(?)このポーズで!

 

\はい、コンパス!/

 

(文・写真 山越 栞)